雑学クイズ

阪神ＶＳ阪急

高校野球は競馬場の敷地内で行われていた！
当時、大会のメイン会場であった「豊中グランド」だけでは、
開催の長期化や遠征費による選手の負担が大きかったので、阪神電鉄は会場の複数化を検討、
仮設球場として、鳴尾競馬場内に「鳴尾球場」を建設した。

しかし、娯楽の少ない当時、すぐに観客を収容しきれなくなり、「もっと大きな会場が作れないか」と立案。
武庫川の支流を廃流にし、枝川と申川の三角州に、これまで見たことのない大きな野球場を作ろうと。
大正13年3月に着工、外野には大量の川砂が使われ、同年8月、完成。
その年が「甲子（きのえね）」の年だったことから「甲子園大運動場」と命名された。
また正式名とは別に、美しい赤土を内野に使用したことから別名「紅州球場」とも呼ばれた。

ある日、読売新聞社の創始者である正力松太郎（後に読売巨人軍を創設）が阪神電鉄を訪れ、
「日本の子どもたちにアメリカの野球を見せてあげたいんです…日米野球をしましょう。
それで…甲子園球場を貸してくれませんか？」と打診してきた。阪神側はこれを快諾、
野球発祥アメリカとの交流戦が日本で初めて甲子園球場で行われることになった。
しかし、予てから日米野球を熱望していた阪神急行電鉄（後の阪急）の創始者である小林一三は、
先を越される格好となり、正力と手を組んだ「阪神の裏切り」に対抗し、西宮球場を建設し、阪急ブレーブスを設立。
リーグも別に作り、パシフィックリーグと呼んだ。現在はその関係も修復している。