雑学クイズ

本田技研も町工場から！

浜松のエジソンと呼ばれた本田宗一郎も元は小さな町工場から！
原動機付き自転車の開発には成功したものの、営業素人の宗一郎には、その売り方が分からなかった。
そして運命の出会いは突然訪れた。当時の通産省技官によって引き合わされたのは、後に名参謀と呼ばれることとなる「藤澤武夫」その人だ。
すぐに意気投合した宗一郎は、藤澤に会社の実印や経営・財務・販売のすべてを任せ、自分は技術者に専念した。
その藤澤の手腕は もはや言うまでもないが、たった3年で、これまでの販売実績を20倍成長させ、名実ともに本田技研を押し上げた。
1970年にマスキー法（公害対策）が制定され、各社は新エンジンの開発を迫られる中、
製造コストが安く、メンテナンスもしやすい空冷式エンジンにこだわる宗一郎と、
それは時代遅れだと水冷式エンジンを提案する社員との間に亀裂が生じ、
宗一郎は藤澤に相談。藤澤はこんな言葉を返した。「社長として残るか、技術者として残るか、お決めください。」
その言葉を聞いた宗一郎は技術者を引退し、本田技研は、冷却能力に優れ、小型で静かな、水冷式エンジンを採用することとなった。